視界がぼやける・かすむ

視界がぼやける・かすむ

目を使い続けることで目がかすんだり、ぼやけたりすることはあります。しかし、何らかの眼疾患が原因で起こることもあります。
下記に記載している症状がありましたら、進行して日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。大宮七里眼科までご相談ください。

このような症状はありませんか?

  •  視界がぼやけている
  • 視力が低下して目がかすんで見える
  • スマートフォンやパソコンのディスプレイが滲んで見える
  • 焦点がうまく合わない
  • 日光や夜間の照明が以前よりまぶしく感じるようになった

など

視界がぼやける・かすむ疾患

白内障

水晶体が白く濁ってしまう疾患です。カメラのレンズのような働きをしている水晶体は、外界から得た光を屈折することで、網膜に焦点を合わせる役割を担っています。白内障の原因の多くが加齢によるものですが、ステロイド薬やアトピー性皮膚炎などと併発するケースもあります。

緑内障

視野が徐々に狭くなっていき、進行すると失明に至る疾患です。「40歳の20人に1人がかかる」と言われている疾患で、視覚情報を脳に届ける役割がある視神経に障害が起こることで発症すると言われています。見える範囲が狭くなるスピードは非常に遅いため、早期発見が難しく、「症状に気付いた時にはかなり進行していた」というケースが多々あります。中高年の方に多くみられ、自覚症状がない場合でも定期的に眼科検診を受けることを推奨します。

網膜裂孔

網膜に穴があいたり裂けたりする状態です。網膜の剥がれを放置すると、網膜剥離へ進行していきます。網膜裂孔は大きく分けると、萎縮性円孔と牽引性裂孔に分類できます。萎縮性円孔は周辺部網膜の変性や萎縮が原因で起こり、牽引性裂孔の場合は網膜が硝子体に引っ張られること起こります。

網膜剥離

網膜の剥がれによって視野が狭くなったり視力が低下したりする疾患です。
網膜とは眼球の内側にある膜で、目の中に入ってきた光を受け取り視神経へ伝える組織です。この働きから、よくカメラのフィルムのようだと例えられています。
視界にたくさん黒い点が飛んで見えたり、黒い雲のようなものが見えたりする飛蚊症が前兆として起こりますが、目の痛みはあらわれません。剥離が少しずつ進行すると、暗いカーテンが降りてきたような視野狭窄が起こり、網膜の真ん中にある黄斑部まで剥がれた場合は、急激な視力低下が起こったり、突然ものが歪んで見えたりします。
適切なタイミングに手術を行わないと、最悪の場合失明に至る可能性があるため、注意が必要な疾患です。

糖尿病網膜症

糖尿病とは高血糖状態が長く続く疾患です。高血糖状態が続くと、全身の血管がダメージを受け続けてしまいます。目の網膜には毛細血管がたくさん集まっているため、高血糖によるダメージを受けやすい部位です。
糖尿病網膜症は自覚しないまま進行する疾患で、網膜の血が閉塞して破れることで、出血などで視力低下が起こり、悪化すると網膜剥離や失明に至る恐れがある合併症です。
糖尿病と診断された方は、目のかすみなどの自覚症状がなくても定期的に眼科へ受診し、血糖コントロールを継続していくようにしましょう。

眼精疲労

視界がかすんで見えたり、ぼやけて見えたりする原因として多いのが、眼精疲労です。
眼精疲労とは、パソコン・スマートフォンの連続・長時間使用によって毛様体筋(ピント調節を行っている筋肉)の緊張が長く続くことでピントがスムーズに合わなくなり、目の疲れなどの症状が起こる状態です。
初期の段階では、症状に一時的なものも多く、一晩眠たり目を休ませたりすることで改善できます。しかし、長く続くと目の疲れが解消できなくなり、近くにピントが合った状態が続いてしまうため、近視化してしまいます。

ドライアイ

涙の質の変化や分泌量の減少によって、目の表面が乾燥してしまう疾患です。
涙は目を守ったり酸素や栄養素を届けたり、異物を外へ流したりする働きを担っているため、涙の分泌量が不足すると目が疲れたり、目の表面に傷が付きやすくなったりします。そのため、感染症の発症リスクも高くなってしまいます。眼精疲労が原因で慢性的な頭痛、肩こりなどが起こることも多く、角膜の炎症や剥離を生じるリスクもあります。
症状は主に、目の痛みや、疲れやすさ、ゴロゴロ感、目のかすみ・ぼやけ、今までよりまぶしさを強く感じる、視力低下などです。
人工涙液で水分を補うことで、改善させていきます。点眼薬は種類が様々あるため、粘性があって水分の保持力があるものや、涙の安定性を高めるムチンの分泌を促進させる成分が配合されたものなど、患者様の症状に合わせた処方を行っていきます。目の潤いをキープさせることはもちろん、角膜の傷を治す上でも点眼薬を用いる治療は不可欠です。
また、普段の生活習慣・環境を改善することも重要です。加湿器を使う、デスクや椅子の位置とディスプレイの角度調整、まばたきの回数を意識的に増やすといった対処を行いましょう。

受診する目安

目のかすみが治らない、睡眠や休みをとっても改善されない、症状が少しずつ悪化している、目のかすみ・ぼやけ以外の症状も起こっている場合は、できるだけ速やかに大宮七里眼科へ受診してください。
受診時には、症状がみられた時期やお悩みの症状を伝えると診断が確定しやすくなるため、事前に症状を記録しておくことをお勧めします。

監修医師 山﨑 健一朗

院長紹介

院長資格

  • 日本眼科学会認定 眼科専門医
  • 日本で初めてフェムトセカンドレーザー白内障手術を開始
  • 2017年 著書「人生が変わる白内障手術」出版
  • 多焦点眼内レンズ使用症例を4,958件以上
  • フェムトセカンドレーザー白内障手術4,752件以上
-->
TOPへ