テクニス・シナジーとは
テクニス・シナジーは、近方33cmから中間距離・遠方まで連続的に見えるようになった新たなタイプの多焦点眼内レンズです。
テクニス・シナジーの特徴
レンズ構造
テクニス・マルチフォーカル(2焦点眼内レンズ)とテクニス・シンフォニー(焦点深度拡張型多焦点眼内レンズ)が組み合わさった構造をしています。
手元の見え方を重視した作りになっているテクニス・マルチフォーカルと、中間距離の見え方を重視した作りになっているテクニス・シンフォニーそれぞれの良いところを組み合わせたことで、従来の眼内レンズと比較して、遠方から中間距離、近方の見え方が向上されたとされています。
また、テクニス・シンフォニーのハロー・グレアの少ないという特徴も引き継いでおります。
メリット①:暗所でも良好な視力
従来の多焦点レンズは光エネルギーのロスによる、コントラスト低下が問題でした。しかし、テクニス・シナジーは従来の3焦点レンズと比べて、瞳孔径が大きくなる暗い場所でもコントラスト感度をしっかり保てます。
メリット②:高いコントラスト
焦点範囲全体で、コントラストを向上させることができます。
眼全体の色収差を低くすることによって、シャープな見え方を獲得することが可能です。
独自の光学部設計を持っているテクニス・シナジーは瞳孔径に左右されないため、暗い場所・薄暗い場所においても、鮮明に見ることができます。
メリット③:光視症の低減
日中・夜間の運転時の見え方が改善されます。ハロー強度の低減によって、パソコンやスマートフォン、タブレットの画面や車のヘッドライトなどにも対処することができます。
現在、中高年の方(55~64歳)の約70%以上がスマートフォンやパソコン、タブレットを使うと言われています。
テクニス・シナジーは、LED光源の多い紫色光にも有効だと期待されているため、パソコンやスマートフォンなどを使いやすくする上でも期待できます。