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その他の眼科疾患に関する記事

目のふちがかゆいときの原因とその対処法を紹介

その他の眼科疾患に関する記事
院長 山﨑 健一朗

院長 山﨑 健一朗

院長プロフィール

  • 日本眼科学会認定 眼科専門医
  • 日本で初めてフェムトセカンドレーザー
    白内障手術を開始
  • 2017年 著書「人生が変わる白内障手術」出版
  • 多焦点眼内レンズ使用症例を4,958件以上
  • フェムトセカンドレーザー白内障手術4,752件以上

目の縁のかゆみは、アレルギー性結膜炎やものもらい、眼瞼炎、ドライアイなど、さまざまな疾患が原因となることがあります。コンタクトレンズや化粧品による刺激も一因です。この記事では、目の縁のかゆみの主な原因や見分け方、受診の目安やセルフケアについて分かりやすく解説します。気になる症状がある方は、参考にしてみてください。

目の縁のかゆみの原因となる疾患

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、目の表面を覆う「結膜」にアレルギー反応が起こることで、かゆみや充血などの症状を引き起こす疾患です。この疾患は、原因となるアレルゲンの種類や発症のタイミングによって、大きく「季節性アレルギー性結膜炎」と「通年性アレルギー性結膜炎」に分類されます。季節性は、春先など特定の季節に飛散するスギやヒノキなどの花粉が原因で起こり、通年性は、ダニの死骸やカビ、ペットの毛、ハウスダストといったアレルゲンに年中さらされることで発症します。アレルギー反応とは、本来は体に害のない物質に対して免疫が過敏に反応することを指します。アレルギー性結膜炎の場合、目の粘膜に花粉やハウスダストなどが接触することで、体がこれを「異物」と判断し、免疫反応を引き起こします。これにより、目のかゆみや赤み、異物感、涙目、腫れなどの症状が現れ、場合によってはまぶたの腫れや強い不快感を伴うこともあります。対処の基本はアレルゲンを避けることです。花粉が原因の場合は、マスクや眼鏡の着用、なめらかな素材の服の着用、帰宅後の洗顔が有効です。ハウスダストが原因の場合は、こまめな掃除や布製品を減らす工夫が役立ちます。症状がつらいときは、点眼薬などの治療が必要となるため、眼科への相談をおすすめします。

ものもらい(麦粒腫)

ものもらい(麦粒腫)は、まぶたの縁に炎症が起きることで、かゆみや腫れ、痛みなどの症状を引き起こす疾患です。まぶたの縁にある汗腺や脂腺に、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が感染することで発症します。こうした感染により、局所に炎症が生じ、まぶたの一部が赤く腫れる状態になります。初期には、目のふちに軽いかゆみや違和感を覚える程度のこともありますが、進行するとズキズキとした痛みや明らかな腫れ、赤み、圧痛(押すと痛む)などの炎症症状が強く現れるようになります。症状が軽い場合は、市販の抗菌目薬で対処できることもありますが、強い痛みや大きな腫れ、膿が見られる場合には、早めに眼科を受診することが大切です。再発や悪化を防ぐには、まぶた周辺を常に清潔に保つことが基本です。洗顔の際には、目元のメイクや汚れを丁寧に落としたうえで、刺激の少ない洗顔料を使ってやさしく洗うよう心がけましょう。まぶたは皮膚が薄くデリケートなため、こすりすぎず、清潔な状態を保つことが予防にもつながります。

眼瞼炎

眼瞼炎(がんけんえん)とは、まぶたに炎症が起きる疾患で、目の縁にかゆみや赤みなどの不快な症状を引き起こします。主に、まつげの生え際に生じる「眼瞼縁炎」と、目頭や目尻に起こる「眼角眼瞼炎」に分類されます。眼瞼縁炎には、細菌やウイルスの感染によって起こる感染性タイプと、皮脂の分泌異常やアレルギー、かぶれなどによる非感染性タイプがあります。症状としては、まぶたのかゆみや赤み、腫れ、皮膚のめくれ、まつげの抜け落ちなどがみられます。炎症が強くなると、まぶたの痛みや異物感を伴うこともあります。対処にはまぶたを清潔に保つことが重要です。まつげの根元をぬるま湯や専用の清拭剤でやさしく洗浄することで、症状の悪化を防げます。軽症なら自然に回復することもありますが、感染が疑われる場合や症状が長引く場合は、抗菌薬やステロイド点眼薬などによる治療が必要です。早めに眼科を受診しましょう。

ドライアイ

ドライアイは、目の縁のかゆみを引き起こす原因のひとつです。ドライアイとは、涙の量や質が低下し、目の表面が乾きやすくなることで不快な症状を生じる疾患です。主な原因には、スマートフォンやパソコンの長時間使用によるまばたきの減少、コンタクトレンズの装用、乾燥した環境などが挙げられます。これにより涙が目全体に行き渡らなくなることで、角膜や結膜が外部刺激に対して反応しやすくなります。ドライアイでは、目の乾きや疲れ、ヒリヒリする痛み、かすみ、まぶしさに加え、目の縁にかゆみを感じることもあります。涙の保護機能が弱まると、わずかな刺激でもかゆみや違和感が出やすくなります。対策としては、画面作業の合間にまばたきを意識的に増やす、適度な休憩をとる、加湿で乾燥を防ぐといった環境調整が有効です。市販の人工涙液(防腐剤無添加)で涙を補う方法もあります。症状が改善しない場合は、眼科で適切な診断と治療を受けることが重要です。

目の縁のかゆみの疾患以外の原因

コンタクトレンズの影響

コンタクトレンズの使用は、目の縁にかゆみを感じる原因のひとつになることがあります。とくにレンズの衛生状態が不十分な場合や、長時間の使用によって目の表面に負担がかかると、皮膚のかぶれやアレルギー反応を引き起こす可能性があります。さらに、手を洗わずに装着したり、化粧を済ませたあとにコンタクトをつけたりすると、レンズに汚れやメイクの成分が付着しやすくなり、それが炎症やかゆみの引き金となることがあります。目がかゆいと感じると、無意識にこすってしまうことがありますが、それによって症状が悪化したり、角膜が傷ついて結膜炎などの疾患につながるおそれもあります。コンタクトレンズを使用する際は、必ず装着前に手を清潔にし、メイクをする前にレンズをつけることが重要です。また、決められた装用時間やお手入れ方法を正しく守ることが、目のトラブルを防ぐうえで大切です。

化粧品の影響

アイメイクやまつげエクステ、二重をつくるためのテープやグルー(接着剤)などは、目の縁にかゆみを引き起こす原因になることがあります。これらの製品がまぶたに直接触れることで、皮膚に刺激が加わり、かぶれやアレルギー反応を生じることがあり、特に皮膚がデリケートな方は注意が必要です。また、アイラインやマスカラをまつげの生え際ぎりぎりまで塗ると、涙の通り道である涙点付近に異物が入りやすく、炎症やかゆみのリスクが高まります。さらに、メイク後の洗顔が不十分だと、目元に残った化粧品が刺激となり、かゆみや炎症の原因になる場合もあります。こうしたトラブルを防ぐためには、低刺激性のアイメイク製品を選ぶこと、アイラインはまぶたの内側や目のキワを避けて描くこと、そして洗顔では目元のメイクを丁寧に落とすことが大切です。日常的に目の周囲を清潔に保ち、刺激を最小限に抑える工夫を心がけましょう。

受診の目安

目の縁にかゆみを感じた場合、その程度や経過によっては眼科の受診が必要です。かゆみが数日続いていたり、症状が悪化していると感じたときは、できるだけ早めに眼科を受診することをおすすめします。特に、市販薬で改善しない場合や、かゆみに加えてまぶたの腫れ、赤み、目やに、痛みなどの症状がある場合は、自己判断せず医師の診察を受けることが大切です。診察を受ける際には、医師に「いつからかゆみが始まったか」「かゆみ以外にどのような症状があるか(例:腫れ、目やに、充血など)」を伝えられるよう、事前にメモしておくとスムーズです。症状の経過を具体的に伝えることで、原因の特定や適切な治療につながります。

医院紹介

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